実施機関長
総長 五神真

ナノテクノロジープラットフォーム事業は、ナノテクノロジーに関わる最先端の研究設備とその研究に関わる機関が、密接に連携して全国的なナノテクノロジーの研究基盤を構築することにより、産学官の共同利用を促進し、個々の利用者に対して課題解決へのアプローチを提供するとともに、当該分野の産学官連携や異分野融合を推進することを目的としております。東京大学では、工学系総合研究機構を中心に、種々の先端ナノ計測関連装置群を共同利用装置として有しており、これらを有効に活用しつつ微細構造解析プラットフォームとして本事業を推進しております。特に最先端電子顕微鏡装置群は世界最大の規模を有しており、同分野を国際的に先導する役割も担ってきました。当プラットフォームでは、あらゆるナノ計測・構造解析に対応できる体制をとっており、学内のみならず他大学、公的研究機関、民間企業との連携および解析支援を積極的に進めております。東京大学は、教員、学生、社会人が世代を超え、産学が深く混ざり合って協働する「知の協創の世界拠点」としての環境を整備しつつあり、本事業もその一環として位置付けています。本事業が、今後のナノテクノロジー研究を牽引し、それを活用した先進材料・デバイス分野における学問的・技術的課題解決によるイノベーションに寄与するとともに、我が国のナノテクノロジーの更なる発展、競争力向上、人材育成に貢献していくことを願っています。


実施責任者
ナノ工学研究センター長
幾原雄一

東京大学微細構造プラットフォームは2012年に発足しましたが、本学が現有していた既存の大型共有設備と低炭素研究ネットワーク事業において導入した最先端ナノ計測関連装置を連携しつつ運用・管理してまいりました。本事業では、(1)最先端計測解析設備群と高度な研究支援の推進、(2)多元的なナノ計測解析機能による多様な計測ニーズへの対応、(3)共用施設を中核とした産官学の人材交流や効果的な人材育成、(4)我国のナノテクノロジー研究の高度化と拡大、(5)産業界におけるナノテクノロジー・材料分野の技術競争力の強化を主な目的として推進しております。本学では、これに対応すべく、オール東大として本事業に取り組み、工学系のみならず理学系、医学系、農学系を横断する研究・支援体制をとっています。具体的には、無機材料原子構造計測部門、電子状態計測部門、微量元素計測部門、有機材料・バイオ材料構造計測部門、低炭素材料・デバイス物性構造計測部門の五つの部門を設置し、あらゆる微細構造解析に対応できる組織を構築しております。実際に共用設備での支援件数は右肩上がりで増加しており、2018年度には3000件を超え、本事業に大きな貢献をしてまいりました。今後はさらに積極的に支援活動を推進するとともに、研究内容の深化にも貢献し、次の展開に向けた取り組みを進めていきたいと思いますので、関係各位のご理解・ご支援をどうぞ宜しくお願い致します。