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概要

ご挨拶

革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル

 東京大学は、浅野キャンパスにある総合研究機構および武田先端知ビルを拠点に、ナノテクノロジーに関連する微細構造解析および微細加工の研究開発を積極的に進めてきました。
これまで、文部科学省ナノテクノロジーネットワーク事業(2007年度~2011年度)、低炭素研究ネットワーク事業(2011年度~2016年度)、ナノテクテクノロジープラットフォーム事業(2012年度~2021年度)等を次々と推進し、世界トップレベルの研究成果を上げるとともに、微細構造解析、微細加工の施設共用・技術支援において多くの実績を積み上げてきました。
これら一連の実績が評価され、本学は、2021年度より文部科学省マテリアル先端リサーチインフラ事業に採択され、東京大学マテリアル先端リサーチインフラ・データハブ拠点としての活動を開始しました。
 当ハブ拠点は、スポーク機関である広島大学、日本原子力研究開発機構と密に連携し、「革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル」技術領域の研究開発・支援に貢献していくことを目的としております。
エネルギー関連材料の開発は、環境問題や希少資源問題の克服、カーボンニュートラルの実現などに直結しており非常に重要です。
当ハブ拠点では、これまでの微細解析・加工の施設共用・技術支援に加えて、mdx (データ活用型社会創成プラットフォーム)と高度に連携し、マテリアルズインフォマティクスを支える材料データの大規模収集・蓄積・構造化・利活用などを積極的に進めてまいります。
これらの活動が、我が国の材料研究を加速し、革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアルの創出へとつながっていくことを期待しています。

関係各位のご理解・ご支援を宜しくお願い致します。

ナノ工学研究センター長
教授 幾原雄一
ナノ工学研究センター長
教授 幾原雄一

マテリアル先端リサーチインフラとは

マテリアル先端リサーチインフラ事業

 近年、マテリアル研究開発では、データを活用した研究開発の効率化、高速化、高度化と、より難易度の高い課題に対応するために、研究開発環境を最先端化することが重要となってきています。また、文部科学省と経済産業省が令和2年6月に公表した「マテリアル革新力強化のための政府戦略に向けて(戦略準備会合とりまとめ)」においても、欧米中がマテリアルの研究開発を加速するためにデータ駆動型研究への積極的投資を進めていることや、ナノテクノロジープラットフォーム事業の優良な基盤を活用・高度化し、共用基盤を我が国全体として整備・充実していくことの必要性が指摘されています。  その状況を踏まえ、我が国においてもデータ駆動型の研究開発をさらに加速するため、高品質なデータを産学官から効率的・継続的に創出・共用化するための仕組みと、そうした高品質なマテリアルデータを戦略的に収集・蓄積・流通・利活用できる仕組みを持つ、マテリアル研究インフラのプラットフォームを整備します。

東京大学重要技術領域 革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル

 高効率・高機能なエネルギー材料の開発は、環境問題や省資源問題の克服、カーボンニュートラルの実現などに直結しています。本ハブ拠点では、広島大学および原子力機構と連携して、これら課題に取り組むべく、高度な微細構造解析および微細加工技術に加えて、mdx (データ活用型社会創成プラットフォーム) を融合した新しい研究体制をとっています。これより、革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアルの開発、高度解析・加工技術による支援、データの収集、蓄積、構造化、利活用などを行うためのマテリアル先端リサーチインフラを構築します。

文部科学省 マテリアル先端リサーチインフラ