純粋せん断実験における斜長石のEBSD解析
変形や流動の条件によって岩石中には様々なCPO*パターンが形成される
* CPO(crystallographic preferred orientation:格子選択配向)
→地球内部状態の推定のカギとなる
下部地殻の主要構成鉱物である斜長石(Anorthite, CaAl2Si2O8)の多結晶体試料を用いて、純粋せん断実験を行った。変形後の試料の組織解析を行った結果、斜長石でもカンラン石(Mg2SiO4) で確認されている拡散クリープ下での結晶方位定向配列組織(CPO)の発達(Miyazaki et al. 2013; Maruyama and Hiraga, 2017)が確認できた。