生体内分子機械シャペロニンGroELによるナノ構造
- 東京大学a・東京工業大学b・理化学研究所c
- 柏木 大樹a・沈 皓a・丹羽 達也b・田口 英樹b・相田 卓三a, c
- 支援者:木村 鮎美(ナノテクノロジープラットフォーム高度専門技術者)
生体内分子機械シャペロニンGroELを前駆体とし、両端にそれぞれ異なるDNA鎖で修飾されたJanus GroEL(AGroELB)の合成と分離に成功した。Janus GroELの超分子共重合への応用として、二種類の異なるDNAコモノマーとの三元超分子共重合に挑戦した。その超分子集合体の構造解析、及び二重周期性を持つコモノマー配列の可視化を有機材料ハイコントラスト透過型電子顕微鏡JEM-1400(日本電子)、及びクライオ透過型電子顕微鏡JEM-2100F(日本電子)を用い実現した(図1及び図2b)
成果はDaiki Kashiwagi et al., Journal of the American Chemical Society, 142, 13310 (2020) に掲載され、また、令和3年度「秀でた利用成果」に表彰された。